6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 初等部給食室から

 6月30日(月)『京都府の郷土料理&夏越の祓』の給食でした。京都府北部は副校長先生の出身地。給食委員さんは、事前に副校長先生にインタビューへ行き、当日は放送で京都北部の魅力を紹介してくれました。海の幸だけでなく、果物も有名であると教えてもらいましたね。また、副校長先生には当日にもスペシャル登場してもらいました。丹後弁でおいしいよ「どえりゃーうみゃー」と言ってくださいました。
 献立は「ばらずし・具だくさんのすまし汁・水無月・牛乳」です。
 京丹後名物「ばらずし」は、ごはんに合わせず、炊いた具材を混ぜ込み酢飯をつくりました。要となる【さばのおぼろ】はさば水煮缶と調味料を炒り炊きしてつくり、自分たちで酢飯の上にかけてもらうように配膳。本来は、錦糸卵やかまぼこが乗りますが、アレルギーの人も安心して食べられるように、今回は錦糸卵はなしとしました。子どもたち、さばのそぼろをお寿司にかけることに驚いていましたが、おいしい!と沢山食べてくれました。
 水無月は、京都の夏越の祓で食べられる伝統的な和菓子です。給食機器の故障により、一時は提供を断念しましたが、調理員さんと知恵をふりしぼり、提供することができました。小麦粉、白玉粉を混ぜた生地をバットで蒸してから、1度取り出し、塗れ納豆を入れ、再び蒸す。冷まして、三角に切り分けたら完成です。甘さ控えめで、おいしく仕上がりましたよ。子どもたちも喜んで食べてくれていました。
 給食委員さんは、給食放送のほかに、毎日、給食食材を3色分類して掲示板に食材カードをはっています。毎日手分けして委員会活動をしてくれている4年生です。



 6月12日(木)は世界の味めぐり『スペイン』でした。朝、8時に開門するときにはたくさんのこどもたちが長蛇の列をなして待っています。登校してきたこどもたち、看板に目をやり、今日はスペイン?!やった~と喜んでくれていました。中には、「ぼく、スペイン語わかる!アホはにんにくだよ!」と教えてくれる子もいましたよ。
献立は「バレンシア風パエリア,ソパ・デ・アホ,カクテルゼリー,牛乳」です。「パエリア」はお米から炊きたいところですが、給食室で全員分炊く事はできないので、とり肉や野菜などで具材を炒めて、サフランのかわりに、カレー粉とターメリックで黄色く色づけし、ごはんに混ぜ込みました。しっかりとごはんに味がなじんでいて、色もとってもきれいにしあがりましたよ。食べやすく、子どもたちにも大好評!またつくって~とリクエストがあがるほどでした。「ソパ・デ・アホ」はにんにく(アホ)のスープです。硬くなったパンを煮込んでおいしく食べられるようにした料理です。今回はパンのかわりに、パン粉を炒っていれました。デザートはぶどう、マスカットのゼリーをワインにみたてて用意しました。暑くなってきた時期だったので、冷たいゼリーは好評でした。
また、給食委員さんによる放送では、スペインの国のこと、料理のこと、芸術のことと多彩な魅力を伝えてくれました。もちろん、クイズは大盛り上がり♪また、スペインの給食の感想も伝えてくれてくれ「おいしい」だけでなく、見た目や食感など五感を使って味わった給食を上手に表現してくれていましたよ。


 4年生の家庭科では、京野菜について学んでいます。そこで、給食でも京野菜『加茂茄子』をとりあげました。せっかくなので、手に取り、観察して、京野菜の魅力を実感してもらいたく、家庭科の授業にあわせて、献立を作成しました。授業中、少し時間をいただき、子どもたち一人ひとりに加茂茄子を渡し、観察してもらいました。比較対象があるといいかなと思い、中長なすも用意。重さ比べをしたり、定規で大きさをはかったり、たたいてみて音の違いを聴いたり・・・残念ながら授業の関係で全クラスとはいきませんでしたが、京野菜に興味関心を抱いてくれたのではないかと思います。
 また、朝の登校時にも展示しました。なすにがて~きらい~と言いながらも、さわってみると、おもたっ!!このトゲトゲは?と関心をよせていました。給食では、私の触った加茂茄子あるかな~?とワクワクしている声も聞こえてきましたよ。「なす」は子どもの苦手な野菜トップ10に入るお野菜ですが、ほとんど、残食なく食べてくれていました。その日の給食クイズは加茂茄子の重さを当てるクイズ!正解は…732g!!とっても立派な加茂茄子でした。


 以前より保護者の皆様からも声があがっていた給食試食会をコロナ明け、初めて実施することができました。第1学年の保護者の皆様、各家庭1名とはなりますが、60名の保護者の方が来て下さりました。当日は、多くの有志の方がお手伝いしてくださり、給食は子どもたちと同じように、給食室から運び、食缶からお皿へ盛り付けをしてもらいました。皆様、次は何をしたらいいですか?と積極的でとてもありがたかったです。
 献立は【麦ごはん&黒豆入り黒米ごはん、鶏の照り焼き・ブロッコリーのおかかあえ・具だくさんのみそ汁】です。副校長先生の挨拶より始まり、試食中には、『給食当番&給食時間の様子の動画』を見てもらいました。実際の様子を見ていただくことはできませんでしたが、少しでも、子どもたちの給食の様子の雰囲気が伝わっていれば幸いです。また、子どもたちの給食の様子、本校の給食の特徴等も紹介させていただきました。1年生に限らず、給食では苦手な食べ物にも挑戦しています。自分の意志でこれぐらいなら食べられるかな・・と思う量に調整し、少しずつ頑張っています。
 参加された保護者からの実施後アンケートでは、ほとんどの方が参加して良かったと回答してくださりました。「行かなければわからない事を知れました。ただ食べるだけでなく、考える知る事も大切にされている事がよくわかりました。あとは、子供も給食の事をいつもよりよく話してくれました。」「給食が美味しかったのと、子供達の楽しそうな給食時間の様子を見れて嬉しかったです。栄養士さんのお話もとても楽しかったです。」などご感想をいただきました。



 5月28日(水)は今年度初めての郷土料理献立でした。今回は、関西万博が行われている大阪府です。初等部最高学年4年生の給食委員さんが、大阪のことを自分たちで調べて、考えて、紹介&クイズをしてくれました。放送前は、ちょっと待って!!緊張する!!と言っていましたが、大きな声で、とっても上手に放送していました。
 献立は「ごはん・お好み焼き・ごんぼ汁・牛乳・ピーチゼリー」。お好み焼きは、アレルギー児童のことを考え、卵・山芋を使わずに作りました。給食室では、朝から大忙し。キャベツや具材を細かく切り、小麦粉、ベーキングパウダー、豆腐、だしで生地をつくるのですが、これが重たい。そこから鉄板に広げて、スチームコンベクションオーブンで焼き上げたのですが、1回ではカリっとせず、さらに裏返してもう1回焼き上げました。ソースも手作りです。460人分に切り分けて配缶し、ほとんど完食でした。ごんぼ汁は、ごぼうとおからを入れたすまし汁です。おから?!と思いますが、案外さらっとして飲みやすく、食物繊維たっぷりの身体に優しいお汁になりました。1年生にとっては初めての郷土料理でしたが、朝、給食を知らせる看板を見て楽しみにしてくれていました。給食後は、おいしかった~またつくって~!と言ってくれていました。