6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 初等部給食室から

 12月1日(月)3年生の家庭科では、プロの料理人をお招きし、『だし』を味わう授業を行いました。冒頭、【嗅ぐ】は吸うだけでなく、おだしを口に含んだ際に鼻から息を吐いたときに感じる香り。【見る】は目を開いてみるだしの色、目を閉じて感じるもの。【聴く】は口の中の音、料理される音。【触れる】は手だけでなく、舌で感じる舌ざわり。【味わう】は舌で味わう、喉元で味わう。と五感を使って味わうこと。また、空気と一緒に口に含んで味わうこと、味をリセットする際には自分の服の香りを嗅ぐことなど裏技も教えてもらいました。
 前半では、『こんぶだし』『かつおだし』『合わせだし』そこに自分たちで塩水を入れて味の変化を実感。「ぬめぬめしてる」「香りはいいけどすっぱいかんじがする」「(塩水)入れたらおいしくなった!」と興奮気味の子どもたち。
 後半では、『鶏ガラでとっただし』『野菜くず(へたや皮など)でとっただし』を名前を伏せて味わいました。「コーンスープみたい」「シチューちゃう?」など想像を膨らませる子どもたち。また、『地球のだし(お湯)』も登場。そこに、今度は自分たちでみそを溶かして、みそ湯を作成、さらにだしに入れて、オリジナルみそ汁を作りました。「やっぱりだし入れた方がおいしい!」「だしすごい!」「わ、入れすぎた!からくなった」と味の変化も実感しました。
 『だし』は海の幸だけではなく、普段捨ててしまうようなもの(鶏ガラ、野菜くず)からも美味しいだしがとれ、利用価値があることもあること。料理は、美味しくもなれば、美味しくなくなることもあり、味が変化していくこと。さらに、紙コップは捨ててしまうが食器は洗って再利用でき、ゴミが減りSDGsにつながることも教わりました。 最後に「自分たちでだしを合わせたり、調味したことを思い出して、料理を苦手と思わずにどんどんチャレンジしてほしい!なんか足りないな~と思うことも大切、味を加えて変える楽しさ、五感を使っって味わうことを覚えてほしい」とメッセージをいただき、深い学びになったのではないかと思います。
 授業後は「おだし好きになった~家でもやってみる!」と話す子もおり、その日、家で実践した子もいました。その日の給食時間もともにし、質問したり、いつも以上に味わって給食をいただき、かけがえのない時間を過ごした子どもたちでした。


10月29日は「青森県の郷土料理」でした。献立は、「ごはん・イカメンチカツ・せんべい汁・牛乳・青森県産のりんご」です。4年生はとっても忙しい10月、宿泊学習の直後でしたが、給食委員さん、しっかりと青森県について調べ、青森県出身の先生にインタビューへ行き、給食放送をしてくれました。せんべい汁では、せんべいが入っているの?と驚く子も多かったですが、もちもちしてる!とたくさん食べてくれました。りんごは65個、皮をキレイに洗って、皮ごとくし切りにしました。りんごの皮には食物繊維や栄養もはいっています。また、しっかり噛むことができる食材です。1年生、65個もりんごを切ってくれたの?ありがとうございます!!と言いながら、しっかり噛んで食べていましたよ。


 10月16日(木)の給食は、世界の味めぐり『タイ』の料理でした。
明日17日から、中高等部では、タイ国の生徒が来校され交流があります。今からタイに関心を持ってもらいたく、タイの料理としました。
 献立は、【麦ごはん・カオマンガイ・ゆでやさい・ゲーンチュートタオフー・牛乳・ミニ豆乳プリン】です。
【カオマンガイ】はタイのチキンライスです。本来は、鶏肉を茹でた汁でごはんを炊くのですが、給食では、鶏ガラでとった出汁で、鶏肉、調味料を入れて茹で、その後、鶏肉と出汁に分けました。出汁は各クラスのごはんに混ぜ込み、鶏肉は各クラスで配缶、ナンプラー入りの特製ダレをかけて、食べる時には、鶏肉をごはんの上にのせて食べてもらいました。「名前は難しいけどおいしかった~」とほぼ完食でした。
【ゲーンチュートタオフー】とは、あっさりとした豆腐のスープです。こちらも、鶏ガラでとったスープ、ナンプラーで味付けをしました。「なんか、いつもと違う!?」と違いに気づいていた子どもたち。すごいですね、感心です。
 4年の給食委員さん、行事が続く忙しい中ですが、タイ国について調べて、しっかりと放送してくれました。
 給食当番さん、準備はもちろん、後片付けもしっかりやってくれていますよ。


 6月30日(月)『京都府の郷土料理&夏越の祓』の給食でした。京都府北部は副校長先生の出身地。給食委員さんは、事前に副校長先生にインタビューへ行き、当日は放送で京都北部の魅力を紹介してくれました。海の幸だけでなく、果物も有名であると教えてもらいましたね。また、副校長先生には当日にもスペシャル登場してもらいました。丹後弁でおいしいよ「どえりゃーうみゃー」と言ってくださいました。
 献立は「ばらずし・具だくさんのすまし汁・水無月・牛乳」です。
 京丹後名物「ばらずし」は、ごはんに合わせず、炊いた具材を混ぜ込み酢飯をつくりました。要となる【さばのおぼろ】はさば水煮缶と調味料を炒り炊きしてつくり、自分たちで酢飯の上にかけてもらうように配膳。本来は、錦糸卵やかまぼこが乗りますが、アレルギーの人も安心して食べられるように、今回は錦糸卵はなしとしました。子どもたち、さばのそぼろをお寿司にかけることに驚いていましたが、おいしい!と沢山食べてくれました。
 水無月は、京都の夏越の祓で食べられる伝統的な和菓子です。給食機器の故障により、一時は提供を断念しましたが、調理員さんと知恵をふりしぼり、提供することができました。小麦粉、白玉粉を混ぜた生地をバットで蒸してから、1度取り出し、塗れ納豆を入れ、再び蒸す。冷まして、三角に切り分けたら完成です。甘さ控えめで、おいしく仕上がりましたよ。子どもたちも喜んで食べてくれていました。
 給食委員さんは、給食放送のほかに、毎日、給食食材を3色分類して掲示板に食材カードをはっています。毎日手分けして委員会活動をしてくれている4年生です。



 6月12日(木)は世界の味めぐり『スペイン』でした。朝、8時に開門するときにはたくさんのこどもたちが長蛇の列をなして待っています。登校してきたこどもたち、看板に目をやり、今日はスペイン?!やった~と喜んでくれていました。中には、「ぼく、スペイン語わかる!アホはにんにくだよ!」と教えてくれる子もいましたよ。
献立は「バレンシア風パエリア,ソパ・デ・アホ,カクテルゼリー,牛乳」です。「パエリア」はお米から炊きたいところですが、給食室で全員分炊く事はできないので、とり肉や野菜などで具材を炒めて、サフランのかわりに、カレー粉とターメリックで黄色く色づけし、ごはんに混ぜ込みました。しっかりとごはんに味がなじんでいて、色もとってもきれいにしあがりましたよ。食べやすく、子どもたちにも大好評!またつくって~とリクエストがあがるほどでした。「ソパ・デ・アホ」はにんにく(アホ)のスープです。硬くなったパンを煮込んでおいしく食べられるようにした料理です。今回はパンのかわりに、パン粉を炒っていれました。デザートはぶどう、マスカットのゼリーをワインにみたてて用意しました。暑くなってきた時期だったので、冷たいゼリーは好評でした。
また、給食委員さんによる放送では、スペインの国のこと、料理のこと、芸術のことと多彩な魅力を伝えてくれました。もちろん、クイズは大盛り上がり♪また、スペインの給食の感想も伝えてくれてくれ「おいしい」だけでなく、見た目や食感など五感を使って味わった給食を上手に表現してくれていましたよ。