6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 学校より


 本日、本校では小学5年生から7年生までを対象にTOEFL Primary/Juniorを実施しました。5年生の多くの生徒にとっては初めてのTOEFLでした。試験に臨む真剣な表情から、これまでの学びの成果と、次のステップへの意欲が伝わってきました。
 本校では、全国に先駆けて2018年よりTOEFL Primaryを導入し、現在は小学5年生から中学3年生までが継続して受験しています。12月は5〜9年生ABC組の全員受験と1〜4年生の希望者受験、6月は1〜9年生の希望者受験を行っています。TOEFL Primary/Juniorは、単語や文法の知識量ではなく、英語を使って何ができるかを測定するテストで、合否ではなくスコアで結果が提示されるため、生徒が成長を段階的に把握することができます。
 2024年12月の結果では、8・9年生全員がCEFR A1以上を達成し、8年生の81%、9年生の86%がA2以上に到達しました。これは、政府が閣議決定している教育振興基本計画の「中学3年でA1を60%以上」「高校3年でA2を60%以上」という目標を大きく上回る成果です。継続測定により英語力の推移を把握できることは、生徒自身が成長を客観的に理解し、次の学習目標を主体的に設定できるという大きな利点があります。また英語教育の研究にも大いに役立てています。
 TOEFL Primary/Juniorは、CEFRおよびLexile指数を用いて国際基準で英語力を示せる試験です。知識ではなく運用能力を評価するものです。本校では、英語を使いこなす力を育てるために、この試験を重要な指標として活用しています。8・9年生は明日実施します。



 中高等部の校門前に立つ銀杏の木が、鮮やかな黄色に色づく季節となりました。登校の時間には、朝の光に照らされた葉がきらきらと輝き、生徒の歩く道を温かく彩っています。足元には落ち葉が広がり、まるで黄色いじゅうたんのようです。葉を手に取って感触を楽しむ生徒もいます。
 季節の移ろいを身近に感じられるこの景色は、日々の学校生活の中に静かな変化を届けてくれます。自然に囲まれた環境の中で学ぶことの豊かさを改めて感じさせてくれる光景です。


今年度の教育実践研究協議会の二次案内を掲載いたしました。
詳細につきましては、ホームページのバナーよりお進みいただき、ご確認ください。

なお、参加申し込みの受け付けは 12月22日(月) から開始いたします。






 今年も11月18日に中等部と高等部でオーラルインタープリテーションコンテストを開催しました。英語の内容や背景を深く理解し、よりよく伝わる表現を考え、披露し合うコンテストで、大学の英文学科の先生や英語科の教員等が審査をしました。優勝者にはトロフィーが、ファイナリストには賞状が贈られました。中等部では課題作品4つの中から好きなものを一つ選んで発表しました。英語落語や映画のセリフ、詩などから一つ選んで披露しました。楽しい部分や悲しい部分ではそう聞こえるように、またジェスチャーなどにも気を付けて素晴らしい発表が見られました。
 8・9年生は自由課題で、3分程度のものを自分で選びました。テニス選手のフェデラーやレイチェル・カーソンなどのスピーチが、まるで本人が会場にいるのかのように披露されました。内容をよく読みこみ、話している人の人がらや経験なども研究して、発表になりました。実践的な英語に触れつつ、話し手の思いや考えをことばで表すことは、きっとこれからの英語の学習の中で新しい視点を与えてくれることでしょう。いろいろな解釈や工夫に挑戦して、自身の英語の力向上に役立ててください。


 最終日の朝、タイの生徒たちはホテルを出発する前にホストファミリーと再会しました。短い間ながら家族のように過ごした日々を思い出し、別れを惜しむ姿があちこちで見られました。手を取り合って別れを惜しむその表情には、言葉を超えた絆が確かに刻まれていました。見送りに来てくださったホストファミリーの温かなまなざしが、この一週間の交流の深さを物語っていました。
 出発後は、京都の代表的な名所をめぐりました。まず金閣寺を訪れ、輝く金色の舎利殿を背景にたくさんの写真を撮りました。続いて二条城では、日本の歴史や建築の美しさに興味深そうに見入る姿がありました。伏見稲荷では千本鳥居を歩きながら、日本らしい風景を最後まで楽しんでいました。
 長い一週間を終え、バスの中では疲れた表情を見せる生徒もいましたが、その顔には充実感がにじんでいました。関西空港では、別れを惜しみながらも「また来たい」「日本の友だちにありがとうを伝えたい」と口にする声が聞こえました。全員が無事に帰路につき、今年の交流は幕を閉じました。
 ホストファミリーや地域の方々の支えがあってこそ、このような実りある交流が実現しました。子どもたちの心に刻まれた経験は、きっとこれからの学びと人生を豊かにしてくれることでしょう。