6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 学校より

 最終日の朝、タイの生徒たちはホテルを出発する前にホストファミリーと再会しました。短い間ながら家族のように過ごした日々を思い出し、別れを惜しむ姿があちこちで見られました。手を取り合って別れを惜しむその表情には、言葉を超えた絆が確かに刻まれていました。見送りに来てくださったホストファミリーの温かなまなざしが、この一週間の交流の深さを物語っていました。
 出発後は、京都の代表的な名所をめぐりました。まず金閣寺を訪れ、輝く金色の舎利殿を背景にたくさんの写真を撮りました。続いて二条城では、日本の歴史や建築の美しさに興味深そうに見入る姿がありました。伏見稲荷では千本鳥居を歩きながら、日本らしい風景を最後まで楽しんでいました。
 長い一週間を終え、バスの中では疲れた表情を見せる生徒もいましたが、その顔には充実感がにじんでいました。関西空港では、別れを惜しみながらも「また来たい」「日本の友だちにありがとうを伝えたい」と口にする声が聞こえました。全員が無事に帰路につき、今年の交流は幕を閉じました。
 ホストファミリーや地域の方々の支えがあってこそ、このような実りある交流が実現しました。子どもたちの心に刻まれた経験は、きっとこれからの学びと人生を豊かにしてくれることでしょう。














 6日目は、朝から各学年との交流授業が行われました。1時間目は7年生との授業です。国語では筆を使って漢字を書く活動を体験しました。はじめは筆の扱いに戸惑いながらも、日本の生徒の手本を見て一画一画を丁寧に仕上げていました。理科ではビーカーの水の量による音の高さの違いを調べ、体育では日本のスポーツテストに挑戦。日本の生徒たちは英語で説明しながらサポートし、教室や体育館のあちこちから笑い声が響いていました。
 2時間目は9年生との交流授業でした。家庭科では折り紙を使って制作に取り組み、美術では墨を使った水墨画に挑戦しました。理科ではスパゲッティを使って強度のある構造を作る課題に取り組み、協力しながら試行錯誤を重ねていました。どの教室にも、互いに学び合い、理解し合おうとする温かい空気が流れていました。
 3時間目は8・9年生との交流生活(学活)です。日本の生徒が企画したレクリエーションで会場は終始笑顔にあふれ、自然なやりとりの中で絆が深まっていきました。その後は同じクラスで昼食をとり、普段高等部の生徒が食べている弁当給食を一緒に味わいました。
 午後には中高等部全校生徒が花道をつくり、拍手と笑顔で訪問団を見送りました。その後、8年生とともに東山へ移動し、清水寺を散策。グループごとにお土産を選んだり、みたらし団子を食べたりしながら、京都の風景の中で最後の思い出を重ねました。
 夜にはホストファミリーを招いたお別れパーティーが開かれました。学友会(生徒会)によるゲームや、タイの生徒による民族舞踊の披露、お別れムービーの上映など、会場は温かな笑顔と拍手に包まれました。映像を見ながら涙ぐむ姿も見られ、タイの生徒たちは「ホストファミリーと過ごした時間が一番の思い出」と語っていました。家庭での受け入れが、文化を越えた友情と学びを生み出したことを、誰もが感じた夜でした。 
































 3・4日目の週末は、ホームステイプログラムが行われました。タイの生徒たちはそれぞれの家庭で温かく迎えられ、家族と過ごす時間を心から楽しみました。買い物や観光、家庭料理の体験など、どの家庭にも笑顔があふれていたようです。月曜日の朝、登校した生徒たちは少し名残惜しそうにしながらも元気いっぱいで、ホストファミリーと過ごした思い出を楽しそうに語り合っていました。
 今日は朝から7年生との交流が行われ、クイズラリーに挑戦しました。日本とタイの生徒が混ざったグループで協力しながら課題を解き、言葉を超えたつながりを感じていました。3・4時間目には、5・6年生がタイの生徒からタイの文化を学ぶCTLの時間をもち、タイの文化を紹介してもらいました。タイの伝統的な凧づくりでは、細かな作業に苦戦しながらも、互いに助け合いながら完成させ、教室中に達成感と歓声が広がりました。
 そのまま同じクラスで給食をともにし、配膳や声かけを英語で伝え合いながら笑顔で食卓を囲みました。国が違っても「おいしいね」と言葉を交わす姿に、子どもたちの柔らかな心のつながりが感じられました。
 午後は、全校で太神楽の舞台を鑑賞しました。曲芸や皿回しに歓声が上がり、最後には日本とタイの生徒が一緒に皿回しリレーに挑戦。会場は笑い声と拍手で包まれました。6時間目には9年生とのレクリエーションで、バドミントンやマーカー取りゲームなどに挑戦し、学年を越えた交流が生まれました。
 夜には、タイの生徒たちが串カツを自分で揚げて味わう夕食を楽しみ、一日の出来事を笑顔で語り合いました。こうした一つ一つの出会いが、子どもたちの心に深く残り、互いの文化を尊重し合う温かな絆を育んでいます。













 来日2日目の今日は、タイ王国のアユタヤ地域総合大学附属学校の生徒たちが初めて本校を訪れました。午前中の歓迎式典では、タイの教員代表と生徒代表のあいさつのあと、タイの教員・生徒が自己紹介を行い、記念品の交換が行われました。有志チームAKBによって用意した手作りの万華鏡やお手玉もプレゼントされました。互いに拍手を送り合うたびに表情がやわらぎ、新しい出会いを心から楽しもうとする雰囲気に包まれました。
 続く生徒主催の歓迎会は、吹奏楽部の演奏で幕を開けました。力強い音の響きが会場の空気を一変させ、言葉を超えた歓迎の気持ちが伝わるようでした。続いて、有志のチームAKBが英語で本校と京都の魅力を紹介し、堂々とした姿に日頃の学びの成果が感じられました。8年生は総合学習で学んできた日舞や和太鼓を披露し、伝統文化の美しさと迫力を表現しました。D組の生徒たちは、タイの民謡「ロイカトン」と日本の「まるたけえびす」を合唱し、優しい歌声で心のこもった歓迎を届けました。最後にチームAKBによるダンスパフォーマンスが披露され、会場は笑顔と拍手に包まれました。タイの生徒たちからも返礼として、民謡に合わせた舞踊やムエタイの演技があり、互いの文化を紹介し合う時間となりました。
 午後は、8年生による文化体験ブースが設けられました。華道のブースでは、花の色や形を見比べながら活け方を学び、茶道のブースでは、お辞儀や一つひとつの所作に込められた心を丁寧に伝えました。ソーラン節や和太鼓のブースでは、リズムに合わせて身体を動かしながら、声を掛け合って練習する姿が見られました。D組は日本の遊びのブースを担当し、けん玉やブンブンゴマなどを通して、言葉の壁を越えて自然に笑顔が広がっていました。どの活動にも「伝えたい」「分かり合いたい」という生徒たちの思いがあふれ、学び合いの場としての豊かさが感じられました。
 放課後にはホストファミリーとの対面式が行われ、いよいよ3泊4日のホームステイが始まります。今日の体験をきっかけに、互いの文化や考え方をさらに理解し合いながら、絆を深めていくことが期待されます。














 本校では国際理解教育の一環として、タイ王国のアユタヤ地域総合大学附属学校との交流を続けています。今年で29年目を迎えるこの交流では、毎年互いの学校から約20名の生徒が訪問し、1週間にわたって学び合いと文化交流を深めます。
 本日、タイからの訪問団が関西国際空港に到着しました。大阪では昼食を共にし、その後、海遊館を見学しました。大きな水槽を泳ぐジンベエザメや色鮮やかな熱帯魚を目にした生徒たちは、歓声を上げながら夢中で写真を撮っていました。異なる文化や言葉の壁を越え、海の生き物を見て共に感動する姿から、交流の第一歩がすでに始まっていることを感じました。
 夕方には京都に入り、夜には本校校長や教職員が出席する歓迎夕食会が開かれました。笑顔と笑い声に包まれた和やかな雰囲気の中で、生徒同士の距離もぐっと近づいたようでした。
 本校では、このような国際交流を通して、他者を理解し、尊重し合う心を育てています。異文化に触れ、自ら考え、表現する体験は、生徒一人ひとりの成長につながります。教育に熱心で質の高い本校の取り組みが、今年も実りある形で進んでいます。