6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 9年生




 現在、本校では教育実習が行われています。本校の卒業生も含め、教職を志す学生たちが、子どもたちとのふれあいや実際の教育現場での体験を通して学びを深めています。本校は国立の教育大学の附属校として、次世代の教員を育てる役割も担っています。大学で最新の教育理論や指導法を学んできた実習生が、現場での指導経験を重ねることで、学びを実践につなげています。また、大学の教員とも連携を図りながら、実習が子どもたちにとっても実りある時間となるよう心がけています。
 進路の選択を迎える9年生の生徒たちにとっても、年齢の近い“お兄さん・お姉さん”との関わりは新鮮で、さまざまな刺激を受けているようです。昼休みに一緒に食事をとったり、大学生活や趣味の話を聞いたりする中で、普段の授業とはひと味違った学びの時間が生まれています。本校を卒業した学生も母校実習として来ており、かつての学校生活を懐かしく語る姿は、在校生にとって「自分たちもこんなふうに成長できるのだ」と思える良いきっかけになっています。身近な先輩として親しみやすく感じられるようで、会話も自然と弾んでいます。
 限られた期間ではありますが、本校での経験が実習生の成長につながるとともに、生徒たちにもよい影響を与えてくれることを願っています。




 本校の学友会(生徒会)が主催する全校集会で、9年生のMさんとKさんが、沖縄への学習旅行について後輩たちに発表しました。平和学習の一環として訪れた沖縄では、戦争の歴史や現地の方々の思いに直接触れ、深く平和について考える機会を得たこと、また読谷村での民泊では、温かく迎えてくださった地域の方々と交流し、人とのつながりの大切さを実感したことなどを、自分の言葉で語ってくれました。さらに、美しい沖縄の海で仲間と過ごした時間や、9年間の集大成として臨んだ行事を通して得た充実感、そしてその経験を胸に、これからの学校生活にも前向きに取り組んでいく決意も語られました。こうした発表を通して、学びを振り返り、言葉にして伝える姿から、生徒の確かな成長が感じられます。








 高等部(8・9年)では、昼食を自分の好きな場所で食べることができます。この自由なスタイルは、生徒たちにとって昼休みをより楽しみな時間にしています。教室で食べてももちろん構いませんが、多くの生徒が校内のさまざまな場所に出かけ、気の合う友達と昼食を楽しんでいます。たとえば、体育館横のテラスでピクニックのように食べたり、テニスコートのそばで友達と会話を楽しみながら過ごしたりと、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。
 屋外に設置されたテーブルは人気のスポットで、早い時間に埋まってしまうこともあります。特に北校舎の前にあるウッドデッキは心地よい風を感じながら昼食がとれる場所として、生徒たちに大変好まれています。こうした場所では、クラスの垣根を越えて、異なる学年やクラスの生徒同士が一緒に食べる姿も多く見られます。自然と交流の輪が広がり、友人関係の幅も広がっています。昼食は家から持参した弁当を食べている生徒もいれば、希望制の弁当給食を注文している生徒もいます。
 親しい友人と机を囲んで教室で食べる生徒もいれば、開放的な空間でのびのびと食べたいという生徒もいます。それぞれが自分に合った場所とスタイルで過ごすことができる環境があり、昼休みの時間が心のリフレッシュにもつながっています。こうした日常の中にも、生徒の個性や関係性が育まれている様子が感じられます。自由で温かな雰囲気の中で過ごす昼休みは、本校高等部の魅力の一つです。











 大阪に帰着し、京都に向かっております。本日は朝から雨模様でしたが、国際通りでの散策では、沖縄の食文化に触れたり、お土産を選んだりと、最後まで学びのあるひとときを過ごしました。飛行機の出発が機材の遅延で遅れましたが、集合や点呼、移動など、どの場面でも集団としての自覚を持ち、落ち着いて行動する姿が見られました。
 沖縄での4日間を通して、生徒たちは実に多くの貴重な体験を積み重ねました。戦争体験者の方のお話に耳を傾け、避難壕やガマに足を運び、平和の尊さについて自分ごととして考えることができました。事前学習とあわせて訪れた資料館では、より深い理解や新たな問いが生まれていました。読谷村での民泊では、地域のご家庭に温かく迎えていただき、料理や会話を通して沖縄の暮らしを肌で感じました。
 また、自然体験学習では、予報に反して青空が広がる中、シュノーケルやグラスボート、ドラゴンボート、遊泳など、京都ではなかなかできない貴重な体験を通して、自然と向き合いながら学びを深めました。食事面でも沖縄ならではの料理に触れ、多くの生徒が自分のお気に入りの一品を見つけていました。
 この学びの旅で五感を通して得た経験を、これからの生活や学習に活かしてくれることを願っています。





















 学習旅行も3日目を迎えました。本日は、昨日に引き続き読谷村での民泊プログラムから一日が始まりました。午前中は、各グループがお世話になった民家の方々と共に、さまざまな活動をさせていただきました。世界遺産である座喜味城跡を訪れたグループもありました。長い歴史をもつ城跡を前に、ホストファミリーから地域の暮らしや文化にまつわるお話をうかがい、学びを深める姿が見られました。生徒たちは短い滞在の中で心を通わせ、まるで家族のように打ち解けて過ごしていた様子が印象的でした。
 離村式では、民家の方々から温かい言葉をかけていただき、最後には三線と太鼓の音に合わせて全員でカチャーシーを踊り、お別れの時を迎えました。地元の方々とともに過ごした時間は、生徒たちの心に深く刻まれたことでしょう。
 午後はホテル前のビーチにて自然体験活動を実施しました。シュノーケルやグラスボート、ドラゴンボート、遊泳などを通じて、沖縄の豊かな海の恵みを五感で感じながら学びました。気温が高く蒸し暑い一日ではありましたが、快晴の空の下、絶好の体験活動日和となりました。
 夕食後には、学習レクリエーション係の企画による学年レクリエーションを実施しました。ジェスチャー伝言ゲームや以心伝心ゲームなど、工夫された活動を通じて、学年全体の絆がより一層深まりました。
 この学習旅行を通じて、生徒たちは自然や人との出会いから多くを学び、心豊かに成長しつつあります。経験を通して学び成長する姿が日々の一場面ごとに確かに形となっています。