6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 9年生

 9年生は、総合的な学習の時間において「エネルギー」をテーマに探究活動を進めています。本校では、7年生で「知る」、8年生で「深める」と段階的に学びを積み重ね、9年生ではその集大成として「広げる」をテーマに、多様な対象に働きかけながら学びを展開しています。今回の中間発表では、生徒たちが互いのグループを訪れて発表を聞き合い、助言を交わすことで、研究をさらに高め合いました。発表内容は多彩で、エネルギー施設のジオラマ製作、子どもでも楽しみながら学べるカードゲームやすごろく、演劇による表現、さらには自転車をこいで電気を生みラジオを点ける体験など、実践的で創意工夫に富んだ取り組みが披露されました。また、外国人への意識調査や動画制作、ボードゲーム開発など、小学生から社会人まで幅広い層を対象に学びを発信する姿勢も見られました。こうした活動を通じて、生徒たちはエネルギー問題を多角的にとらえ、自らの学びを社会へとつなげていく力を育んでいます。



















 9年生の総合的な学習の時間では、エネルギーをテーマに探究活動を進めています。その中でも国際的な視点から学ぶ4つのグループが、東山を訪れて観光客の外国人の方々を対象に調査や発信活動を行いました。生徒たちは英語を用いてインタビューを行い、エネルギーに関する認知度や意識について質問しました。また、自分たちがこれまでに学習した内容を英語で説明するプレゼンテーションや、映像を活用した動画の上映を行い、エネルギーについて理解を深めてもらう機会をつくりました。実際の交流を通して、外国人が持つ多様な考えや関心に触れることができ、生徒たちは自分たちの探究を広い社会へとつなげる実感を得ました。この活動は、単に知識を深めるだけでなく、国際社会に向けて自らの学びを発信する力を育む貴重な経験となりました。



 夏休みを目前に控えた17日、9年ABCD組の生徒が一堂に会し、英語の授業を合同で行いました。これまでの授業で親しんできた洋楽14曲を振り返りながら歌い、英語のリズムや表現を身体で感じる時間となりました。最後は、“Take Me Home, Country Roads”を渋谷君のギター演奏に合わせて全員で合唱。音楽と英語が響き合う、心温まるひとときでした。
 このような学年合同の活動は、クラスの枠を越えて互いのよさを認め合いながら学び合う、本校らしい取り組みのひとつです。すべての学級の生徒がともに活動する中で、自然と助け合いや交流が生まれ、英語も“教科”を越えた“ことば”として、生き生きと使われています。
 夏休みは、自分の興味や関心をじっくり深められる貴重な時間です。教科書を離れて、海外の文化や芸術、音楽などに触れてみるのもおすすめです。日常とは少し違った時間の中で、英語の新しい魅力を見つけてくれることを願っています。











 9年生では学年集会を行い、前期前半を終えての振り返りを行いました。各クラスの代議員が中心となり学級で振り返って見えた成果や課題を共有しました。沖縄への学習旅行や合唱コンクールを通して学級の団結力が高まったことが挙げられたものの、普段の生活における課題も見えています。年度当初に立てた学級目標と学年目標を意識して、今後も最後の一年を最高の一年にすべく、向上を目指して取り組んでいきます。
 また夏休み前のレクリエーションの時間を設け、各クラスが用意したレクリエーションを行いました。企画や準備、説明、役割分担等一つの物事をするには事前にするべきことがたくさんあります。代議員が中心となって、汗をかきながらも楽しく活動できました。





 本校の卒業生で、現在附属高校に在学する先輩3名が、1年間の海外留学を終えて帰国し、本校の9年生に体験談を話しに来てくれました。3名はいずれも高校1年の夏から約11か月間、それぞれの留学先でホームステイをしながら現地の高校に通うという貴重な経験をしてきました。
 カナダに留学していた古杉君は、ホストファミリーとのあたたかい交流や現地の学校生活について語ってくれました。特に印象的だったのは、カナダの人々のやさしさや、多様な文化に触れたこと。現地での毎日は一言では言い表せないほどの発見に満ちており、彼にとって大きな成長につながったことが伝わってきました。
 同じくカナダに滞在していた大元君は、「間違えて吹奏楽部に入ってしまった」というちょっとした失敗談を交えながら話してくれました。しかし、その経験を前向きに受け止め、友人と過ごす中で得た学びの大きさを実感していたようです。また、本校での総合学習の中で身につけたプレゼンテーションの力が、カナダの授業でも大いに役立ったというエピソードも印象的でした。
 チェコに留学していた田村さんは、チェコや周辺国の美しい風景を撮った写真をたくさん見せてくれました。たくさんの人たちに出会い、留学生活での楽しさがとてもよくわかりました。苦労しながらもチェコ語や英語を学び、現地の人々と心を通わせてきた姿勢に、生徒たちも強く引き込まれていました。
 スウェーデンに留学していた松岡君は残念ながら都合が合わずに来てもらうことができませんでしたが、とても良い経験をしたと聞いております。
 9年生の生徒たちは、先輩の語る海外での失敗や挑戦、語学力の向上に興味津々で耳を傾けていました。身近な先輩から直接話を聞けるこのような機会は、自分の将来を思い描くうえで大きな刺激になったことと思います。
 本校の卒業生が、附属高校という環境の中でこのように豊かで実りある経験を積んでいることを、私たちも大変うれしく、誇りに感じています。高校での海外留学は、単に語学力を高めるだけでなく、自らの視野を広げ、国際的な感性を育む貴重な機会となっています。これからも本校から羽ばたいていく生徒たちが、さまざまな挑戦を通じて大きく成長してくれることを期待しています。