6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 9年生










 9年生では学年集会を行い、前期前半を終えての振り返りを行いました。各クラスの代議員が中心となり学級で振り返って見えた成果や課題を共有しました。沖縄への学習旅行や合唱コンクールを通して学級の団結力が高まったことが挙げられたものの、普段の生活における課題も見えています。年度当初に立てた学級目標と学年目標を意識して、今後も最後の一年を最高の一年にすべく、向上を目指して取り組んでいきます。
 また夏休み前のレクリエーションの時間を設け、各クラスが用意したレクリエーションを行いました。企画や準備、説明、役割分担等一つの物事をするには事前にするべきことがたくさんあります。代議員が中心となって、汗をかきながらも楽しく活動できました。





 本校の卒業生で、現在附属高校に在学する先輩3名が、1年間の海外留学を終えて帰国し、本校の9年生に体験談を話しに来てくれました。3名はいずれも高校1年の夏から約11か月間、それぞれの留学先でホームステイをしながら現地の高校に通うという貴重な経験をしてきました。
 カナダに留学していた古杉君は、ホストファミリーとのあたたかい交流や現地の学校生活について語ってくれました。特に印象的だったのは、カナダの人々のやさしさや、多様な文化に触れたこと。現地での毎日は一言では言い表せないほどの発見に満ちており、彼にとって大きな成長につながったことが伝わってきました。
 同じくカナダに滞在していた大元君は、「間違えて吹奏楽部に入ってしまった」というちょっとした失敗談を交えながら話してくれました。しかし、その経験を前向きに受け止め、友人と過ごす中で得た学びの大きさを実感していたようです。また、本校での総合学習の中で身につけたプレゼンテーションの力が、カナダの授業でも大いに役立ったというエピソードも印象的でした。
 チェコに留学していた田村さんは、チェコや周辺国の美しい風景を撮った写真をたくさん見せてくれました。たくさんの人たちに出会い、留学生活での楽しさがとてもよくわかりました。苦労しながらもチェコ語や英語を学び、現地の人々と心を通わせてきた姿勢に、生徒たちも強く引き込まれていました。
 スウェーデンに留学していた松岡君は残念ながら都合が合わずに来てもらうことができませんでしたが、とても良い経験をしたと聞いております。
 9年生の生徒たちは、先輩の語る海外での失敗や挑戦、語学力の向上に興味津々で耳を傾けていました。身近な先輩から直接話を聞けるこのような機会は、自分の将来を思い描くうえで大きな刺激になったことと思います。
 本校の卒業生が、附属高校という環境の中でこのように豊かで実りある経験を積んでいることを、私たちも大変うれしく、誇りに感じています。高校での海外留学は、単に語学力を高めるだけでなく、自らの視野を広げ、国際的な感性を育む貴重な機会となっています。これからも本校から羽ばたいていく生徒たちが、さまざまな挑戦を通じて大きく成長してくれることを期待しています。 





 9年生の家庭科の授業で、調理実習が行われました。今回のテーマは「カップケーキ」。生徒たちは、ベーシックなカップケーキ生地に加え、それぞれの班でトッピングや具材を工夫し、個性あふれるオリジナルカップケーキを完成させました。ホイップクリームやチェリーをあしらったスイーツ系のものから、ベーコンやホウレンソウを混ぜ込んだ食事系のものまで、どれも美味しそうで、見た目にも楽しい仕上がりとなりました。
 焼き上げにはオーブンを使い、加熱の時間や温度にも気を配る必要がありましたが、生徒たちはグループで声を掛け合いながら、協力して調理に取り組んでいました。調理後の後片付けも手際よく行い、「家でもまた作ってみたい」「自分で作ったらおやつ代の節約になるかも」という声も聞かれました。
 文部科学省は、中学校家庭科の目標として「日常生活における課題を見出し、よりよい生活を創造しようとする実践的な態度を育てること」を掲げています。調理実習は単に料理をするだけでなく、栄養バランス、衛生、安全、協働、計画性など、さまざまな力を身につける貴重な学びの場です。特に今回のようなオーブンを使った実習では、熱源の扱い方や時間管理の重要性も体験的に理解することができました。
 今後の家庭生活や自立に向けて、こうした学びが生徒たちの土台となることを願っています。





 本番まで残された日数は2週間ですが、実際に学校で練習できる時間は限られています。そんな中、9年生のABC組では、パート練習に加えて全体での合わせ練習も始まりました。思うようにいかない箇所にぶつかり、クラスメイトとのコミュニケーションがうまくいかないこともあります。それでも、どうすればよくなるのかを話し合い、支え合おうとする姿からは、これまでの9年間で築いてきた信頼関係が垣間見えます。
 思い通りにならずに悩んだり、苦しんだりする姿は、一見うまくいっていないように見えるかもしれません。しかし、実はその先にこそ、大きな成長があります。困難に立ち向かい、仲間とともに乗り越えようとする姿は、まさに青春の時間を生きている証です。
 一方、D組では5~9年生が力を合わせて合唱を披露します。9年D組の生徒たちは最高学年としての自覚を持ち、日々真剣に練習に取り組んでいます。後輩の手本となるよう努力を重ねるその姿には、頼もしさと温かさが感じられます。
 最高学年としての誇りと責任感を胸に、どのクラスも一丸となって合唱づくりに励んでいます。子どもたちの真剣な姿とその先にある成長を、ぜひ本番で感じていただければと思います。





 現在、本校では教育実習が行われています。本校の卒業生も含め、教職を志す学生たちが、子どもたちとのふれあいや実際の教育現場での体験を通して学びを深めています。本校は国立の教育大学の附属校として、次世代の教員を育てる役割も担っています。大学で最新の教育理論や指導法を学んできた実習生が、現場での指導経験を重ねることで、学びを実践につなげています。また、大学の教員とも連携を図りながら、実習が子どもたちにとっても実りある時間となるよう心がけています。
 進路の選択を迎える9年生の生徒たちにとっても、年齢の近い“お兄さん・お姉さん”との関わりは新鮮で、さまざまな刺激を受けているようです。昼休みに一緒に食事をとったり、大学生活や趣味の話を聞いたりする中で、普段の授業とはひと味違った学びの時間が生まれています。本校を卒業した学生も母校実習として来ており、かつての学校生活を懐かしく語る姿は、在校生にとって「自分たちもこんなふうに成長できるのだ」と思える良いきっかけになっています。身近な先輩として親しみやすく感じられるようで、会話も自然と弾んでいます。
 限られた期間ではありますが、本校での経験が実習生の成長につながるとともに、生徒たちにもよい影響を与えてくれることを願っています。