6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 9年生




 本番まで残された日数は2週間ですが、実際に学校で練習できる時間は限られています。そんな中、9年生のABC組では、パート練習に加えて全体での合わせ練習も始まりました。思うようにいかない箇所にぶつかり、クラスメイトとのコミュニケーションがうまくいかないこともあります。それでも、どうすればよくなるのかを話し合い、支え合おうとする姿からは、これまでの9年間で築いてきた信頼関係が垣間見えます。
 思い通りにならずに悩んだり、苦しんだりする姿は、一見うまくいっていないように見えるかもしれません。しかし、実はその先にこそ、大きな成長があります。困難に立ち向かい、仲間とともに乗り越えようとする姿は、まさに青春の時間を生きている証です。
 一方、D組では5~9年生が力を合わせて合唱を披露します。9年D組の生徒たちは最高学年としての自覚を持ち、日々真剣に練習に取り組んでいます。後輩の手本となるよう努力を重ねるその姿には、頼もしさと温かさが感じられます。
 最高学年としての誇りと責任感を胸に、どのクラスも一丸となって合唱づくりに励んでいます。子どもたちの真剣な姿とその先にある成長を、ぜひ本番で感じていただければと思います。





 現在、本校では教育実習が行われています。本校の卒業生も含め、教職を志す学生たちが、子どもたちとのふれあいや実際の教育現場での体験を通して学びを深めています。本校は国立の教育大学の附属校として、次世代の教員を育てる役割も担っています。大学で最新の教育理論や指導法を学んできた実習生が、現場での指導経験を重ねることで、学びを実践につなげています。また、大学の教員とも連携を図りながら、実習が子どもたちにとっても実りある時間となるよう心がけています。
 進路の選択を迎える9年生の生徒たちにとっても、年齢の近い“お兄さん・お姉さん”との関わりは新鮮で、さまざまな刺激を受けているようです。昼休みに一緒に食事をとったり、大学生活や趣味の話を聞いたりする中で、普段の授業とはひと味違った学びの時間が生まれています。本校を卒業した学生も母校実習として来ており、かつての学校生活を懐かしく語る姿は、在校生にとって「自分たちもこんなふうに成長できるのだ」と思える良いきっかけになっています。身近な先輩として親しみやすく感じられるようで、会話も自然と弾んでいます。
 限られた期間ではありますが、本校での経験が実習生の成長につながるとともに、生徒たちにもよい影響を与えてくれることを願っています。




 本校の学友会(生徒会)が主催する全校集会で、9年生のMさんとKさんが、沖縄への学習旅行について後輩たちに発表しました。平和学習の一環として訪れた沖縄では、戦争の歴史や現地の方々の思いに直接触れ、深く平和について考える機会を得たこと、また読谷村での民泊では、温かく迎えてくださった地域の方々と交流し、人とのつながりの大切さを実感したことなどを、自分の言葉で語ってくれました。さらに、美しい沖縄の海で仲間と過ごした時間や、9年間の集大成として臨んだ行事を通して得た充実感、そしてその経験を胸に、これからの学校生活にも前向きに取り組んでいく決意も語られました。こうした発表を通して、学びを振り返り、言葉にして伝える姿から、生徒の確かな成長が感じられます。








 高等部(8・9年)では、昼食を自分の好きな場所で食べることができます。この自由なスタイルは、生徒たちにとって昼休みをより楽しみな時間にしています。教室で食べてももちろん構いませんが、多くの生徒が校内のさまざまな場所に出かけ、気の合う友達と昼食を楽しんでいます。たとえば、体育館横のテラスでピクニックのように食べたり、テニスコートのそばで友達と会話を楽しみながら過ごしたりと、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。
 屋外に設置されたテーブルは人気のスポットで、早い時間に埋まってしまうこともあります。特に北校舎の前にあるウッドデッキは心地よい風を感じながら昼食がとれる場所として、生徒たちに大変好まれています。こうした場所では、クラスの垣根を越えて、異なる学年やクラスの生徒同士が一緒に食べる姿も多く見られます。自然と交流の輪が広がり、友人関係の幅も広がっています。昼食は家から持参した弁当を食べている生徒もいれば、希望制の弁当給食を注文している生徒もいます。
 親しい友人と机を囲んで教室で食べる生徒もいれば、開放的な空間でのびのびと食べたいという生徒もいます。それぞれが自分に合った場所とスタイルで過ごすことができる環境があり、昼休みの時間が心のリフレッシュにもつながっています。こうした日常の中にも、生徒の個性や関係性が育まれている様子が感じられます。自由で温かな雰囲気の中で過ごす昼休みは、本校高等部の魅力の一つです。











 大阪に帰着し、京都に向かっております。本日は朝から雨模様でしたが、国際通りでの散策では、沖縄の食文化に触れたり、お土産を選んだりと、最後まで学びのあるひとときを過ごしました。飛行機の出発が機材の遅延で遅れましたが、集合や点呼、移動など、どの場面でも集団としての自覚を持ち、落ち着いて行動する姿が見られました。
 沖縄での4日間を通して、生徒たちは実に多くの貴重な体験を積み重ねました。戦争体験者の方のお話に耳を傾け、避難壕やガマに足を運び、平和の尊さについて自分ごととして考えることができました。事前学習とあわせて訪れた資料館では、より深い理解や新たな問いが生まれていました。読谷村での民泊では、地域のご家庭に温かく迎えていただき、料理や会話を通して沖縄の暮らしを肌で感じました。
 また、自然体験学習では、予報に反して青空が広がる中、シュノーケルやグラスボート、ドラゴンボート、遊泳など、京都ではなかなかできない貴重な体験を通して、自然と向き合いながら学びを深めました。食事面でも沖縄ならではの料理に触れ、多くの生徒が自分のお気に入りの一品を見つけていました。
 この学びの旅で五感を通して得た経験を、これからの生活や学習に活かしてくれることを願っています。