6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 9年生

 本校の総合的な学習の時間では、7年から9年までの3年間を通して「エネルギー」をテーマに探究を深めています。7年では自ら課題を見つけ、8年では掘り下げ、9年では社会へ広げることを目指してきました。9年生は4月から「誰に」「どのように」伝えるかを考え、小学生や外国人、大人など多様な対象に向けて発信活動を進めてきました。カードゲームやボードゲームを作って子どもたちにエネルギーの大切さを伝えたり、英語を使って外国の方に日本のエネルギー事情を紹介したりと、工夫を凝らした取組が続いています。
 このたび、その成果を発表する場として附属高校を訪れ、高校2年生との合同発表会を行いました。会場では、9年生がブースを設けてこれまでの探究を紹介し、高校生に体験してもらったり、質問や意見をもらったりしました。一方で高校生からも、自分たちが取り組む研究の内容を発表してもらい、社会問題を多角的に考える姿勢に大いに刺激を受けました。互いの学びを認め合い、高め合う時間となりました。
 また、附属高校で学ぶ懐かしい先輩たちとの再会もあり、生徒たちは学びが連続していることを実感しました。附属小中高校の連携によって生まれるこのような交流は、附属でしか実現できない貴重な機会です。9年生は今回得た学びや気づきをもとに、自らの探究をさらに深め、社会とつながる力を育んでいきます。












 9年生では4時間目に学年集会を行いました。ABCDの4クラスが、それぞれの学級目標をもとにこれまでの歩みを振り返り、今後の展望を全体に向けて発表しました。その準備として、先週は各クラスでじっくりと振り返りの時間を設け、自分たちの成長や課題を言葉にして共有してきました。集会では、代表の発表に耳を傾けながら、互いの努力を認め合う姿が見られました。また、学級代議員からは学年目標の達成度について報告があり、「9年生としての姿を後輩に示せるように、日常生活や学校行事により一層力を尽くしたい」という決意が語られました。さらに、11月に行われる紫友祭での演劇発表の順番をくじ引きで決定し、学年全体の期待が高まりました。
 午後の5・6時間目には、学年レクリエーションを実施しました。D組の生徒は交流学級の友だちとともにサッカーや全員リレーに参加し、どの競技も大いに盛り上がりました。最後には、紫翔祭に向けた大縄跳びの練習にも熱が入り、声を掛け合いながら真剣に取り組む姿が見られました。学びも活動も全力で取り組む9年生の姿勢に、最上級生としての頼もしさが感じられます。


















 紫翔祭に向けて、9年生は伝統の種目である大縄跳びの練習に励んでいます。大縄跳びは女子90秒、男子90秒、そして男女混合120秒の合計回数を競う競技で、毎年最も熱く盛り上がる場面のひとつです。限られた時間で記録を伸ばすために、生徒たちは朝の授業が始まる前や昼休みを使い、息を合わせて繰り返し挑戦しています。大縄を回す手に力を込める生徒、タイミングをとるために声を掛け合う生徒、失敗してもすぐに立ち直り再び挑戦する姿に、学年全体の団結とエネルギーが感じられます。また、特別支援学級であるD組の生徒たちも団旗や学級旗を手に応援し、仲間の頑張りを後押ししてくれています。練習の場には一体感と熱気があふれ、本番に向けて気持ちが一層高まっています。紫翔祭当日、9年生の全力と絆がどのような記録を生み出すのか、期待が膨らみます。


 9年生は、総合的な学習の時間において「エネルギー」をテーマに探究活動を進めています。本校では、7年生で「知る」、8年生で「深める」と段階的に学びを積み重ね、9年生ではその集大成として「広げる」をテーマに、多様な対象に働きかけながら学びを展開しています。今回の中間発表では、生徒たちが互いのグループを訪れて発表を聞き合い、助言を交わすことで、研究をさらに高め合いました。発表内容は多彩で、エネルギー施設のジオラマ製作、子どもでも楽しみながら学べるカードゲームやすごろく、演劇による表現、さらには自転車をこいで電気を生みラジオを点ける体験など、実践的で創意工夫に富んだ取り組みが披露されました。また、外国人への意識調査や動画制作、ボードゲーム開発など、小学生から社会人まで幅広い層を対象に学びを発信する姿勢も見られました。こうした活動を通じて、生徒たちはエネルギー問題を多角的にとらえ、自らの学びを社会へとつなげていく力を育んでいます。



















 9年生の総合的な学習の時間では、エネルギーをテーマに探究活動を進めています。その中でも国際的な視点から学ぶ4つのグループが、東山を訪れて観光客の外国人の方々を対象に調査や発信活動を行いました。生徒たちは英語を用いてインタビューを行い、エネルギーに関する認知度や意識について質問しました。また、自分たちがこれまでに学習した内容を英語で説明するプレゼンテーションや、映像を活用した動画の上映を行い、エネルギーについて理解を深めてもらう機会をつくりました。実際の交流を通して、外国人が持つ多様な考えや関心に触れることができ、生徒たちは自分たちの探究を広い社会へとつなげる実感を得ました。この活動は、単に知識を深めるだけでなく、国際社会に向けて自らの学びを発信する力を育む貴重な経験となりました。