9年生 学習旅行2日目


















学習旅行2日目は、前日の雨も上がり、沖縄での学びを一日中深めることができました。
午前中は、住民の避難先や、かつて軍の病院として使われた壕(ごう)やガマを訪れました。現地の平和ガイドの方に案内していただき、実際に壕やガマの中に入り、当時の状況について丁寧な説明を受けました。静かな空間の中で耳を傾ける生徒たちの表情からは、想像を超える出来事に対する驚きと、平和の尊さを実感する真剣な思いが感じられました。
その後はひめゆりの塔を訪問し、学徒隊として戦争に巻き込まれた多くの若者たちの歴史を学びました。クラスごとに黙祷を捧げ、京都から持参した千羽鶴を奉納しました。奉納の際には、学習レクリエーション係の生徒が代表して平和への思いを語り、クラス内で共有しました。続いて、ひめゆり平和祈念資料館を見学し、一人ひとりが深い学びと向き合う時間となりました。
午後は、沖縄の自然や文化に触れる体験学習へと移りました。沖縄ワールドでは、壮大な鍾乳洞の見学や、伝統芸能エイサーの鑑賞を通して、沖縄ならではの自然美と文化を味わいました。さらに、生徒たちは沖縄の衣装の着付けやシーサーの色付け、革細工、真珠の取り出しなど、多彩な体験メニューから興味に応じて選び、楽しみながら学んでいました。昼食には、沖縄料理中心のバイキングをいただき、地元の味にも親しむことができました。
その後、バスで読谷村に移動し、いよいよ民泊体験が始まりました。到着後、受け入れ家庭の方々によるあたたかい歓迎を受け、生徒たちはそれぞれの家庭に分かれて出発していきました。民泊では、伝統文化だけでなく、現在の沖縄の暮らしを体感させていただきます。家族の一員として迎えていただくことで、食事作りや家事のお手伝いなどにも関わりながら、沖縄の「今」を肌で感じる貴重な機会となります。
担任団としては、生徒たちを見送るのは少し心配でもありましたが、読谷村の皆さまの手厚いご対応に安心し、心から感謝しています。この民泊体験が、生徒たちにとってかけがえのない学びとなることを願ってやみません。
明日のお昼に再び全体が集合し、全体行程を再開する予定です。