9年生 「十訓抄」にある孔子のエピソードを読んで、考えてみよう!
みなさん、お元気ですか?
学校は工事が進み、きっと登校したときびっくりするのではないかなと思います。
ちなみに、国語の課題には「論語」を読むというものがありましたが、きちっと読めましたか?
古典はリズム感が大切なので、声に出して読んでみることも大きな学習になります。
さて、今日ですが、「十訓抄」にある孔子のエピソードを読んで、考えてみてください。
孔子は、もうご存じの通り、その言行が「論語」にまとめられているその人です。
「十訓抄」は鎌倉中期の教訓説話集なのですが、本朝・異朝の説話280が収められ、そのひとつに孔子に関するエピソードの記載があります。短文ですが、それを読んで少し考えてみてください。
(本文)
魯の仲尼、門徒を具して、路におはしけるに、ある所に、垣より馬の頭をさし出だしたるを見て、牛とのたまひけり。はじめはこれを思ひ分かず、おのおの案じめぐらすに、顔回より始めて、思慮の深き次第に心得ける。
【注】
魯の仲尼・・・孔子。春秋時代の中国の思想家、哲学者。儒家の祖。
顔回・・・孔子の弟子。孔門十哲の一人で、随一の秀才。
(考えてみよう)
賢い孔子先生が「馬」を見て「牛」と言った理由はなぜでしょうか?
*孔子の弟子では、秀才であった顔回よりその答えにたどり着きました。
